TL;DR(このページは何か・専門語ゼロ): このリポで実際にうまく動いているプロンプトから、「中身の書き方の型」だけを抜き出した参考集。新しくプロンプトを書くときに、ゼロから考えず・過去の生プロンプトを漁らずに、ここの型を真似して使う。一般論やツールの話ではなく、自分たちの実プロンプトで効いている書き方に絞る。

1. 位置づけ(他ドキュメントとの境界)

本ページは「このリポの実プロンプトで効いた"中身の型"」に特化する。周辺ドキュメントと重複させない:

ドキュメント扱うもの本ページとの違い
RQ-044_synthesisプロンプト管理の外部ベストプラクティス外部知見。本ページは自リポ由来の型
prompt_lifecycle_guide運用手順(追加 / 更新 / ロールバック)回し方。本ページは書き方
prompt-lint_rulesprompt.meta.yaml規約フロントマター規約
prompt_catalog全プロンプトの索引どこに何があるか。本ページはどう書くか

2. 全プロンプト共通の型(cross-cutting)

種別を問わず、このリポのプロンプトで繰り返し効いている共通則:

  • 出力を機械可読に固定: 「**JSON のみを返す。前置き・解説・コードブロックの ``` も禁止**」を明示(prompts/01_triage.md / 02_scoring.md)。後段がパースする出力は必ずこれ。
  • 文字数上限を必ず付ける: reason(80 字以内)・suggested_title(30 字以内)・feedback_for_user(150 字以内)のように、自由記述フィールドには上限を書く。冗長化と verbosity bias〔冗長な回答を高評価する偏り〕を抑える。
  • 減点語彙を明示する: 採点系では「書かれていない / 一般論 / 検証されていない は容赦なく減点」と、甘く採点しない方向の語を入れる(02_scoring.md)。
  • 引用は本文実在文字列のみ: レビュー系で「quote には ADR 本文中に実際に存在する文字列を正確に引用」と縛り、幻覚〔hallucination=存在しない引用の捏造〕を防ぐ(05_parallel_review.md)。
  • 人間/PR にそのまま渡せる形で出す: score_summary_md のように「PR にそのまま貼れる Markdown 表」を出力に含める。
  • 数値しきい値は calibrate 前提と明記: 35/40/45 等の閾値は「組織内ヒューリスティクスで絶対根拠なし」と注記し、検証ケースで弁別力を実証してから使う(01_triage.md)。

3. 型カタログ(6 種)

3.1 審査・採点プロンプト(Judge 型)

  • 用途: 生成物を点数・合否で評価する(Gate 4 Scoring)。
  • 骨格: [採点ルール](N 項目 × 5 点 / 減点語彙)→ [出力ルール](JSON のみ)→ 観点テーブル → weakest_items + feedback_for_user
  • 効いている点: LLM-as-Judge〔LLM を評価者として使う手法〕のバイアス対策として、Self-Consistency〔同一プロンプトを複数回実行して多数決〕N=5(ADR-0056)と rubric〔採点基準表〕を併用。
  • 実例: docs/_internal/03_decisions/decision_pipeline/prompts/02_scoring.md

3.2 分類・判定プロンプト(Triage 型)

  • 用途: 入力を enum〔列挙値〕に振り分ける(ADR 要否 / Mode 判定)。
  • 骨格: JSON 出力 + 条件付き必須フィールドis_adr_worthy=true のときだけ modesuggested_title 必須)+ 判断基準テーブル(適用条件 + 学術的対応)。
  • 効いている点: enum の各値が下流の何を制御するか(mode → 採点閾値)を明記し、判定のブレを減らす。
  • 実例: prompts/01_triage.md

3.3 多モデル並列レビュー(annotation 型)

  • 用途: 1 つの成果物を複数モデルで多角レビューし、本文引用付きの注記を返す(Gate 3)。
  • 骨格: 3 モデルの役割分担表 → 共通の [レビュー観点]annotations[]quote + コメント)。
  • 効いている点: Promise.allSettled による fail-open〔一部モデルが落ちても残りで継続〕(ADR-0081)で単独障害に強い。判定はせず情報提供に徹する。
  • 実例: prompts/05_parallel_review.md

3.4 起案・操作プロンプト(operator / one-shot 型)

  • 用途: 別セッションの Claude Code に一連の操作(KV 投入 → 起案 → 報告)を一括指示する使い捨てプロンプト。
  • 骨格: frontmatter(type / target_session / target_endpoint / status)→ ## あなたの役割## 前提情報(API 仕様・スキーマ)→ ## 起案内容ADR テンプレートに準拠: 何を解決 / 方針 / 代替案 / 影響 Good-Bad-Trade-off / 撤退条件 / Confirmation)→ 報告。
  • 効いている点: 起案内容を ADR テンプレ構造に合わせることで、Pipeline の Gate を通りやすい下書きになる。実行後は status: archivedADR-0042 追補)。
  • 実例: decision_pipeline/adr_pipeline_temperature_strategy_kv_submission_prompt.md(archived)

3.5 調査メタプロンプト(RQ 型)

  • 用途: Deep Research〔多段の深掘り調査〕用プロンプトを生成する meta-prompt〔プロンプトを生成するプロンプト〕。
  • 骨格: Research QuestionContext(300-500 words)→ Questions(3-5 個)→ Output → 生成後の Anti-pattern チェックリスト_meta_prompt → _prompt → 各モデル _result → _synthesis の流れで運用。
  • 効いている点: 調査の粒度・出力形式を型で固定し、3 モデルの結果を _synthesis に蒸留して再利用。
  • 実例: scripts/deep_research_meta_prompt.md / research_prompts/RQ-044_*

3.6 案件展開メタプロンプト(テンプレート型)

  • 用途: 案件 ID を入れると、案件固有のプロンプトを自動生成する(開発仕様書づくり)。
  • 骨格: 汎用プロンプト本文 + それを案件向けに具体化する ## メタプロンプト の二段構え。
  • 効いている点: 汎用を直接使うより、案件の設計要件・エッジケース・関連ファイルを事前分析した精度の高いプロンプトを生成できる。
  • 実例: docs/_internal/04_specs/dev_spec_prompt_template.md

4. 使い方

  1. 書きたいプロンプトの種別を §3 から選ぶ。
  2. その型の「骨格」をコピーし、§2 の共通則(JSON 固定・文字数上限・減点語彙・実在引用)を必ず織り込む。
  3. 既存の「実例」ファイルを下敷きにする(prompt_catalog で該当を探す)。
  4. 本番(Type 1)に載せるなら prompt_lifecycle_guideprompt-lint_rules に従う。

5. 関連