作成日: 2026-06-02

位置づけ(重要): これは 本プロダクトの顧客 JTBD ではない。会計プロダクト(ひとり経理)の JTBD SSoT_jtbd_list.md、builder/Decision Pipeline_builder_jtbd_list.md。本ファイルは米国建設業界という別業種の業務を JTBD レンズで整理したベンチ参照であり、C-01〜C-X は OmniClass を解釈的に束ねた仮 Main Job 候補ADR-0043 3 軸テスト未通過=未承認)。

原典データ: ../ref_omniclass_construction_jtbd_bench.md(CSI OmniClass Table 31 Phases / Table 32 Services・2012 無償版)。本ファイルはその「JTBD 切り出しビュー」を独立ファイルに昇格したもの。

整理の規約

時間軸の骨格 = Table 31 Phase。各 Main Job 候補は Table 32 の実サービス(コード付き)に anchor。粒度は ADR-0043 3 軸(ゴール / 実行時間 / 担当役割)で「独立 JTBD になりうる束ね」を狙う。担当ロールは建設の主要参加者(施主=Owner / 設計=Architect / 元請=GC / 専門業者=Sub / 行政=Authority)で付記。

建設業界 Main Job 候補(C-01〜C-12 + 横断)

表の粒度: 1 行 = 1 OmniClass サービス (T32 の L1/L2)。1 つの Main Job 候補(C-xx)が複数サービスで構成される場合は行を分割する。#・Main Job・ロール・Phase はタスク単位で同一内容のため**縦方向にセル結合(rowspan)**して掲載する(パイプ表は rowspan 非対応のため HTML テーブルで描画)。

最右列「主な Job Step (L3)」: T32 の最下層(動詞レベル=L3)を抜粋。 は当該 L2 が末端(L3 なし)。コード付き全 L3 は原典 ../ref_omniclass_construction_jtbd_bench.md を参照(OmniClass 業務軸はこの L3 が最下層で、これより詳細な分類は同軸には存在しない)。

#Main Job 候補(建設業界)主担当ロールPhase (T31)構成 OmniClass サービス (T32)主な Job Step (L3)
C-01構想・事業性を固める施主 / 開発主31-10 着想 / 31-20 概念化32-35 ビジョン策定・予測・戦略立案・スコープ設定・バリューエンジニアリング目標設定(32-35 15 11)
32-11 マーケティング・提案
C-02要件・設計基準を定義する施主 / 設計者31-30 基準定義32-35 定義・決定・形式化・数量化・データ収集数量拾い・計測・列挙 / 調査研究・リサーチ・識別・サーベイ
32-41 プログラミング(要件定義)
C-03設計を成果物として確定する設計者 / 設計者31-40 設計32-41 計画・設計・統合・検証マスタープラン・空間計画 / 問題解決 / 確認・明確化
32-49 モデリング・仕様化・注記・図示BIM入力・コンテンツ作成・組立・注記・ビュー作成 / 作図・製図・詳細図・レンダリング
C-04入札・業者選定・契約する施主 / 元請31-50 調整32-11 入札・事前資格審査・面談・選定・落札・発注決定・契約・下請契約入札提出・入札受領 / 下請契約
C-05資材・サービスを調達する元請31-50→31-6032-11 調達(見積/購買)・外注・リース見積・購買・販売・返品
32-57 供給・配送製造・製作・部材化 / 輸送・出荷・納入・保管・棚卸
C-06工事原価を見積り・予算管理する元請 / 積算担当31-30〜31-6032-11 積算・見積・予算策定・価格設定(GMP/単価設定)GMP(32-11 73 11)・単価設定(32-11 73 13)
C-07施工を実行・品質管理する元請 / 専門業者31-60 実装・施工32-57 施工準備・施工・実行・品質保証現場計測・スキャン / 建築・型枠・打設・組立・設置・建方・仕上げ / 観察・検査・試験・認証
32-19 スケジューリング・監督・調整ファストトラック・督促・延期 / 意思決定・承認・調整・監督
C-08許認可・法令適合を満たす行政 / 施主31-50〜31-70 横断32-81 免許交付・計画審査・許可・検査・規制・執行認定・認証(32-81 11 11/13)
C-09出来高請求・支払・資金を回す元請 / 施主31-6032-19 会計(請求/支払/精算・立替返金)請求(32-19 91 11)・支払(91 13)・精算(91 15)
32-11 資金調達・資金提供
C-10引渡し・検査・是正・文書化する元請 / 施主31-70 引渡し32-57 竣工後作業清掃・養生・コミッショニング・稼働開始・完了処理
32-81 検査
32-49 記録・記録保持・索引付け・更新撮影・動画撮影 / リスト化 / 改訂・修正・補足
32-73 提出・文書印刷・プロット出力
C-11運用・保守・改修する施主 / 施設管理者31-80 運用32-65 運用・保守・修理・点検整備・アップグレード・保険付保改修・リモデル / 保証(ボンド・32-65 11 11)
C-12終結・解体・廃棄する施主 / 元請31-90 終結32-57 解体分解・取壊し・掘削・切断・廃棄・回収・リサイクル
32-65 移転・転用用途変更(32-65 81 11)
C-X(横断)専門支援を受ける/提供するコンサルタント / 弁護士全段階32-73 助言・コンサルティング・相談対応・証言・紛争解決・不動産・広報推奨 / エンジニアリング / 専門家証人 / 調停・仲裁・訴訟

参考: 日本の自治体提出書類 × 作成工程(日本特化レイヤー)

位置づけ: 上表は 米国 OmniClass(活動分類) のベンチ。本節はそれとは別レイヤーで、日本の建設プロジェクトで自治体(特定行政庁・都道府県/市町村)等へ公式提出が必要な主な書類を、OmniClass Phase(T31)と対応 C-xx に対応づけた参考整理。OmniClass は「行為」を分類するため具体的な書類名は持たず、ここは日本の法令運用に基づく補助マッピング。

⚠️ 要否・名称・様式・提出先は規模/用途/地域条例で変動し、民間の指定確認検査機関に提出する場合もある(法的助言ではない)。確認申請等の書類本体の作成は設計・文書化工程(31-40 設計 / 32-49 Documentation)で行い、提出・審査・交付は主に調整工程(31-50)以降で発生する。

公式提出書類(→ 交付される証)主な提出先作成の主工程(T31 Phase)提出・審査の工程対応 C-xx根拠(例)
開発許可申請書都道府県/市(開発許可権者)31-30 基準定義〜31-40 設計31-50 調整C-02/C-03 → C-08都市計画法29条
建築確認申請書(+図面・構造計算書一式)(→ 確認済証)特定行政庁/指定確認検査機関31-40 設計(完了時)31-50 調整(着工前)C-03 作成 → C-08 提出建築基準法6条
各種工事届(建築工事届・建築物除却届 等)特定行政庁(都道府県経由)31-50 調整31-50 調整(着工前)C-08建築基準法15条
道路占用許可/道路使用許可申請道路管理者(自治体)/警察署31-50 調整31-50 調整〜31-60 施工C-04/C-08道路法32条/道交法77条
分別解体等の届出(建設リサイクル)都道府県/市(自治体)31-50 調整(解体時は31-90 終結)着工前C-08(解体は C-12)建設リサイクル法10条
中間検査申請書(→ 中間検査合格証)特定行政庁/指定確認検査機関31-60 実装・施工(特定工程時)31-60 施工中C-07/C-08建築基準法7条の3
完了検査申請書/工事完了届(→ 検査済証)特定行政庁/指定確認検査機関31-70 引渡し(工事完了時)31-70 引渡しC-10/C-08建築基準法7条
定期報告書(建築物・設備の維持保全)特定行政庁31-80 運用運用中(定期)C-11建築基準法12条

要点: 公式提出書類の本体は設計/文書化工程(31-40・C-03)で作成され、提出・許認可・検査は調整工程(31-50・C-08)以降で各 Phase に分散する(中間検査=施工 31-60、完了検査=引渡し 31-70、定期報告=運用 31-80)。すなわち建設では**「書類作成の工程」と「提出・審査の工程」がずれる**点が特徴で、いずれも会計プロダクトのスコープ外(行政手続ドメイン)。

切り分けの観点(本プロダクトとの境界)

  • 本プロダクト(会計)と接点がある建設 Main Job は C-06(原価・予算)と C-09(請求・支払・資金)の 2 つだけ../ref_omniclass_construction_jtbd_bench.md の「OmniClass × _jtbd_list.md ギャップ分析」の結論と一致)。残る C-01〜C-05 / C-07 / C-08 / C-10〜C-12 / C-X は建設固有ドメインで会計プロダクトのスコープ外。
  • したがって建設業界 JTBD は 会計プロダクトの JTBD(_jtbd_list.md)に混ぜず本ファイルに隔離する。将来「建設業テナント向け」や業種ベンチ比較が必要になった時の参照起点とする。
  • 会計プロダクトの網羅性検証には依然 APQC PCF Category 9(../ref_pcf_jtbd_job_map_skeleton.md)が本命ベンチ。本ファイルは「建設という別業種では業務体系がこう広がる」という対照参照。

承認 JTBD 化の手順

C-01〜C-X は OmniClass を JTBD レンズで束ねた仮 Main Job 候補であり、ADR-0043 の 3 軸テストを正式に通した「承認済み JTBD」ではない。承認 JTBD 化が必要になった段階で、対象 Main Job を 3 軸テスト(特に実行時間 1h〜3 営業日担当役割の単一性)で個別判定すること。最有力候補は会計接点の C-06 / C-09

変更履歴

日付変更PR
2026-06-02ref_omniclass_construction_jtbd_bench.md の切り出しセクションを独立ファイルに昇格(本 PR)
2026-06-02T32 列を 1 サービス=1 行に分解(複数サービスの C-xx は行分割し識別列を反復)(本 PR)
2026-06-02識別列(#・Main Job・ロール・Phase)をタスク単位で縦結合(rowspan)。パイプ表→HTML テーブル化(本 PR)
2026-06-02「主な Job Step (L3)」列を追加(T32 最下層の動詞レベルを抜粋。全 L3 は原典参照)(本 PR)
2026-06-02「日本の自治体提出書類 × 作成工程」節を追加(日本特化レイヤー・確認申請/各種届/中間検査/完了検査/定期報告を Phase・C-xx に対応づけ)(本 PR)